2020年初頭に始まった新型コロナウイルス感染拡大は、同時期にインバウンド事業を要として立ち上げた私たちリクール北海道にも大きな影響を及ぼし、日本中の事業者の皆様同様長く苦しい時を静かに歩んでまいりました。
一向に変わらない世界のコロナ情勢の中で多くの方たちが事業転換を余儀なくされ、リクール北海道も岐路に立ち、進むべき方角を模索しながら2022年、遂に新しい道を見つけました。
コンセプトは「旭川の手みやげ」。
インバウンドの戻りを待ちながらも観光業界にマイクロツーリズムへのシフトチェンジが見え始めた時、遠方への旅ではなく近郊の小旅行や地元民同士の「お持たせ」に新しい風を吹き込むことはできないか。
旭川には古くから愛されてきた銘菓が多くありますが、それらは例えば東京や大阪、九州など遠くに住む人たちへのお土産としてはその存在価値を不動にしながらも地元住民は親族や友人同士のお集まりにと楽しむものではなくなっています。
私たちは長きにわたる在米時代に出会い、集めた世界中のレシピを携えて日本に帰国しています。特に膨大な数のレシピからオリジナルレシピも300強に増えました。これを「旭川の手みやげ」として新しい地元の食の世界を華やかに、と考え、準備し、去る4月7日、Hartsdale Bakehouse(ハーツデール・ベイクハウス)の名で製菓販売事業を新たに立ち上げ、まずは東川町の道の駅・ひがしかわ道草館様にて「NYエッグケーキ」の販売を開始しました。
NYエッグケーキは、私たちが在ニューヨーク中15年間愛し続けたチャイナタウンにある名店のお菓子を再現して作り上げた、スフレのように軽く、ひと欠片を耳元で割った時にシュワッとメレンゲが囁く繊細なお菓子です。
おかげさまでこのひと月に目標を大きく上回る数をお買い上げいただきました。
NYエッグケーキを筆頭に、ハーツデール・ベイクハウスは旭川の、また旭川近郊の、そして北海道の皆さんに愛していただける「旭川の手みやげ」を作り続け、リクール北海道としても更なる飛躍を目指します。
これから旭川市内でも販売を予定していますので、お知らせを楽しみにお待ちいただけたらと思います。
今後ともリクール北海道、ハーツデール・ベイクハウスをよろしくお願いいたします。